ラック

19インチラック特集・サーバーラック・マウントボックス

 設置場所の効率やメンテナンス性のよさからラックマウント型のサーバー、ファイルサーバー(ネットワークHDD)、ルーター、スイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器が増えてきました。その設置に必要なのが19インチラック19インチマウントボックスです。まずは、今回の「19インチラック特集・サーバーラック・マウントボックス」の説明です。

サーバーラック

icon

■19インチマウントボックス
ボックス型のサーバーラック。
EIA規格の19インチマウントを装備しています。
サーバー、ルータ、ハブを効率よく設置できます。オフィスや教室などに一緒にサーバを設置する場合に便利なタイプです。
省スペースタイプから、オールインワン・パッケージですぐに使用できるタイプまで、多数ラインナップ。⇒詳細は、こちらの「19インチマウントボックス 」へ

19インチマウントボックス

19インチマウントボックス

■19インチサーバーラック(本格タイプ)
少人数でも簡単に組立が可能なラック。
EIA規格の19インチマウントを装備しています。 サーバールームなどの専用の部屋に設置することを前提に構成されています。高耐荷重キャスター、アジャスターを標準装備。
前扉には夜間や休日など使用しないときにロックして防犯できる鍵付きハンドル付きです。
。⇒詳細は、こちらの「19インチサーバーラック 」へ

19インチサーバーラック

19インチサーバーラック

■サーバーラックの選び方

サーバーやネットワーク機器のマウント・設置を考える

ポイントは5つ、(1)ラック本体のサイズ・荷重、(2)収容機器の最大サイズ、(3)規格、(4)放熱性、(5)メンテナンス性です。

(1)ラック本体のサイズ・荷重
 ラック本体のサイズを大きくして、高さを増やせばラックのU数が増えて沢山の機器を搭載できるようになりますし、奥行きを長くすれば大型のサーバを設置することも出来るようになります。しかし、良いことばかりではありません。まずは、設置場所を広く取らなければならなくなることです。さらには、設置する機器の荷重に耐えるために丈夫な構造のラック本体にするためにラックの自重も増えます。そうなると、設置する建物の床の補強工事なども必要になります。一般に44U以上の大型サーバーラックでは床の補強工事や耐震工事などをあわせて行うことが多くなります。

(2)収容機器の最大サイズ
 収容する機器の最大サイズについてですが、19インチラックでは幅は600ミリと決まっていますので、変えられる要素としては、高さと奥行きです。高さはラックのU数、奥行きは設置する機器の奥行きやケーブルの配線、ラックマウント用レールが使えるかに影響があります。ラックの奥行きとほぼ同じサイズの機器を搭載すると機器背面のケーブルを接続した状態ではラックの扉が閉まらなくなってしまうということになりかねません。

(3)規格
 19インチラックの規格は、EIAで決められています。この規格が一般的になっており、19インチラックマウント対応といえば大体この規格の対応のことを指します。規格化されているとはいえ、すべて同じというわけではありません。19インチ対応の液晶ディスプレイ収納ユニットや、キーボード・マウス操作用のスライドなどのオプションは、19インチラックのどれでも共通に使えるものと、ラック専用に作られたものがあるので注意が必要です。また、細かい話ですが、19インチマウント機器取付け用ケージナット・ネジにはいくつか種類(サイズM5やM6が一般的)があり、ラックや取り付け対象の機器にあったもの使います。 ケージにネジ切りされているものもありますので、その場合はそのネジの規格に合ったネジを使います。ネジが合わないときちんと機器をラックにマウントできませんから小さくてもとても重要です。

19インチ取付用ケージナット・ネジセット

icon

(4)放熱性
 使ってみると放熱性については大切さが痛感させられます。サーバーの故障の原因や異常動作の原因は熱にあるといっても過言ではありません。熱は機器の電子部品などパーツの劣化を早めます。サーバーなどの機器を設置して稼働を始めると、機器から出る熱量はかなりの量があります。そのままラックに熱がこもってしまうと、機器が熱暴走して正常に動作しなくなるばかりか、故障してしまったり、火災の危険すらあります。そのような事態を未然に防ぐためにラックには様々な工夫がされています。ラック上部には効率よく排熱するための排気用ファン、ラックの前面・背面パネルのメッシュパネルの採用、ラック下部に空いた大きな通風用の穴などです。ラックの本体の前扉・側面・背面はメッシュパネルが採用されていることが一般的です。そのメッシュの穴の大きさの合計とパネルの面積の比率から開口率というものが計算されてカタログに載っているのを見たことがあるのではないかと思います。

 きちんと熱量の計算して、(設置する機器から発生する熱量の総和) < (ラックからの排熱量の総和) としなければいけません。

(5)メンテナンス性

メンテナンス性には、導入時・設置時、設置後の使用時、撤去時のそれぞれのライフサイクルで考えます。

○ 導入時・設置時
 ラックを購入したら、配送業者からラックの納品、つまり指定場所への搬入が行われます。その際に組み立て済みのラックであれば納入時の梱包サイズとキャスターが付いているか、組み立て前の部品として納入されるのであれば梱包サイズがポイントです。組み立ての有無と梱包サイズが導入設置時のメンテナンス性のポイントです。建物への搬入経路を考えたり、搬入時の作業要員の人数を見積もります。設置は、使用場所への据付を行います。組み立て済みの場合にはキャスターをロックして、アジャスタで固定します。組み立て前の部品では組み立てと設置を行います。組み立て作業を行う場合には作業スペースの確保も重要です。データセンターを借りてラックを設置しようとする場合には、作業スペースの一時借用の許可がいることもあります。裏技と言うより、ラックサーバーのオーナーの常識技として、設置工事の前に電源ケーブルを近くまで配線しておき、設置工事の際に電源の配線やラック用の電源タップのラック内への取り付けまでしたほうが後の作業が楽です。作業指示を忘れていると電源は別途電気工事を頼まないといけないことになりかねません。

○設置後の使用時
 ラックの設置後は、いよいよネットワーク機器やサーバーをラックに設置します。(ラックマウント作業とか、マウンティングと言います。)このときにラック本体の要素として重要なのか、前面パネルや背面パネルが簡単に取り外せるかどうかです。追加で機器を設置したり、ケーブル配線をしたりといった大規模な変更を伴う作業を行うには、ラックの扉は邪魔になります。簡単に取り外せる扉が良いです。 ラック構成面では、無停電電源装置(UPS)などの重量が大きくて操作を必要としない危機を下部に取り付けること、普段、サーバーのオペレーションをするうえでは、サーバ切り替えスイッチやモニターやキーボードを使用しやすい位置に取り付けること、機器の重量が軽いハブ(HUB)などのネットワーク機器を上部に取り付けることがポイントになります。

○ラックの撤去時
 ラックの設置場所を変更するために引越ししたり、廃棄するために解体したりといったラックの撤去についてのメンテナンス性は、ずばり小さく素材ごとに解体できるかどうかです。組み立て式のラックであれば、設置した機器を取り外した後組み立てた手順と逆にナット・ボルト・ネジなどを外して解体します。組み立て済みの製品の場合は、解体可能かどうかマニュアルなどで調べます。溶接されていて解体できない場合はけっこう廃棄するのが大変です。鋼材リサイクル業者がラックそのままの姿で引き取ってくれる場合もあるので相談してみると良いです。

■ラック購入

 ラックの購入について、業務用サーバーのオンラインショップ NEC直営の「NEC得選街」ではメーカー純正品を購入できます。OAサプライメーカーの「サンワサプライ」、その直営店「SANWA DIRECT」、事務用品・什器メーカー製品の取扱店などで購入することができます。

NEC「得選街」

サンワダイレクト

特選街情報 NX-Station

[PR] 静かだからオフィスに置く。オフィスラックサーバ登場!

[PR] データセンタ環境に最適な1Uハーフサーバ

| | コメント (0) | トラックバック (1)